脂質は適切な量をとらないと、健康に悪影響を及ぼします。摂取法のコツをご紹介します。
脂質は量と質が大切。3種の脂質をバランスよくとろう
脂質(油脂)をとり過ぎると、血中のコレステワールが過剰となり、高コレステロール血症をはじめとする高脂血症を招き、動脈硬化を進行させます。また、カロリー過多となって肥満につながります。
では、高コレステロールを治すのに、脂質摂取をゼロにするのが有効かというと、そうではありません。脂質が不足すると、体を勤かすエネルギーも不足し、血管や細胞膜が弱くなって、疲れやすくなったり、循環器系の疾忠を引き起こしたりします。
健康を維持するためには、1日に摂取するエネルギー量の20~25%は脂質をとる必要があります。たとえば、食事療法での1日の摂取エネルギーが1600kcalだとすると、脂質を320~400kcal、油脂量として約35~44gをとるのが目安です。
また、脂質の摂取では、質のよいものをバランスよくとることも大切です。
脂質は、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の3種類に大きく分かれます。高コレステロールの療養では、これらの脂肪酸を、下に示した割合でとるのがよいと考えられています。
地中海の恵み、オリーブ油が効く。
オリーブ油には、一価不飽和脂肪酸の一種であるオレイン酸が多く含まれています。オレイン酸は体内で酸化されにくく、善玉のHDLコレステロールを減らさずに、総コレステロールを減少させる働きがあります。また、活性酸素を除去するポリフエノールも含まれているので、LDLの酸化が抑えられ、動脈硬化を予防するのに有効です。
地中海沿岸地方で心疾患による死亡率が低いのは、昔からオリーブ油を使って調理しているからだと言われています。
ただし、とリ過ぎると脂質過多になるので、注意しましょう。
